東京オリンピック(五輪)代表選考を兼ねた競泳日本選手権は9日、第7日が行われ3種目の決勝などが行われた。

男子100mバタフライは水沼尚輝が1位、川本武史が2位に、女子800m自由形は難波実夢が1位、小堀倭加2位となり五輪代表に内定した。

女子200m背泳ぎは小西杏奈が優勝したが、派遣標準記録に及ばず内定を逃した。


◆代表選考方法 競泳代表選考は単純明快だ。日本水連が定めた派遣標準記録(19年世界選手権決勝ライン)をクリアして2位に入れば代表内定。対象は決勝1本だけ。過去に選考で物議を醸した反省から04年アテネ五輪で導入。「一発勝負」の修羅場をくぐり抜ける経験が、競泳界の隆盛を支えている。

例外はない。16年リオ五輪選考では北島康介が100メートル平泳ぎ準決勝で同記録をクリアして1位通過。だが決勝は2位で同記録をクリアできず現役引退した。

リレー種目は、リレー派遣標準記録が設定されている。400メートルリレーは100メートル自由形、800メートル自由形は200メートル自由形で同記録を突破して4位になれば内定。同記録を突破できなければ、4位以内でも代表から漏れる可能性がある。


(注)※は派遣標準記録。


<4月9日>

▼男子100mバタフライ ※51秒70

(1)水沼尚輝 51秒03 ☆代表内定

(2)川本武史 51秒25 ☆代表内定

(3)松元克央 51秒67


東京五輪に内定しインタビューに応じる男子100メートルバタフライ優勝の水沼(右)と2位の川本(撮影・江口和貴)
東京五輪に内定しインタビューに応じる男子100メートルバタフライ優勝の水沼(右)と2位の川本(撮影・江口和貴)
男子100メートルバタフライ決勝 力泳する水沼(撮影・菅敏)
男子100メートルバタフライ決勝 力泳する水沼(撮影・菅敏)
男子100メートルバタフライ決勝で優勝し2位の川本(左)と握手をかわす水沼(撮影・江口和貴)
男子100メートルバタフライ決勝で優勝し2位の川本(左)と握手をかわす水沼(撮影・江口和貴)

▼女子200m背泳ぎ ※2分9秒40

(1)小西杏奈 2分9秒47

(2)古林毬菜 2分10秒82

(3)赤瀬紗也香 2分11秒69


女子200メートル背泳ぎ決勝で優勝した小西(撮影・江口和貴)
女子200メートル背泳ぎ決勝で優勝した小西(撮影・江口和貴)
女子200メートル背泳ぎ決勝で優勝した小西(撮影・江口和貴)
女子200メートル背泳ぎ決勝で優勝した小西(撮影・江口和貴)

▼女子800m自由形 ※8分29秒70

(1)難波実夢 8分26秒61☆ 代表内定 

(2)小堀倭加 8分26秒67☆ 代表内定

(3)佐藤千夏 8分33秒41

女子800メートル自由形決勝で優勝した難波(左)と2位の小堀(撮影・江口和貴)
女子800メートル自由形決勝で優勝した難波(左)と2位の小堀(撮影・江口和貴)
東京五輪に内定しインタビューに応じる女子800メートル自由形優勝の難波(右)と2位の小堀(撮影・江口和貴)
東京五輪に内定しインタビューに応じる女子800メートル自由形優勝の難波(右)と2位の小堀(撮影・江口和貴)