2年ぶりに開催された大会で、コンサドーレが19年まで15連覇中だったJR北海道を3-2で下し、初優勝を飾った。第1ダブルスで黒星も、今季から加入した山沢直貴、本田大樹(ともに22)の第2ダブルスで追いつき、1-2とされた第2、第3シングルスは、新戦力コンビが連続で白星を挙げ、発足5年目で初めてJR北海道を破った。

4時間半の死闘を制した。最後の第3シングルスは、山沢が19-11から19-17まで追い上げられたが逃げ切った。勝利の瞬間、しゃがみ込んだ山沢は「ほっとして力が抜けた。みんなの笑顔が見られてうれしい」。第2ダブルス、第2シングルスと2勝に貢献した本田は「最初の公式戦で勝てたことは大きい」と喜んだ。

ベンチには、3月の練習で右膝半月板を損傷し、5日に手術を受けた渡辺俊和(23)がいた。17日に退院し、松葉つえを突き駆けつけた。本来なら第1シングルスの選手だったが欠場。代わりにダブルス選手の吉原康司(28)が出場し、0-2と敗れたが19-21、16-21と食い下がった。山沢は「吉原さんの頑張りや、渡辺さんの応援で、勇気が出た」と感謝した。

6月には全日本実業団選手権(愛知)、11月にはJR北海道と争うことになるS/Jリーグ2部(栃木)が控える。本田は「全日本実業団はチーム最高の8強超え、リーグ戦では優勝して、まず1部昇格を果たしたい」。前哨戦に勝った勢いに乗り、トップリーグ昇格を目指す。【永野高輔】