男子は佐藤幸椰(26=雪印メグミルク)が1回目100メートル、2回目93・5メートルの257・5点をマークし、23日の全日本サマージャンプ朝日大会に続き制した。今季初戦となった葛西紀明(49=土屋ホーム)は1回目で90メートルを飛ぶも、2回目68メートルで25位に終わった。女子は桜井梨子(17=余市紅志高)が217・5点をマークし今大会初制覇を飾った。

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ワールドカップ(W杯)2勝の貫禄を示した。朝日大会に続くサマージャンプを制した佐藤幸は「(小林)陵侑がいない中で、しっかりと2戦勝てたのは良かった」と笑顔を見せた。気温34度と例年以上の暑さの中だったが「猛暑の中でも集中して飛べた」と振り返った。国内連勝にも「陵侑といういい見本がいるので、おごることなく、目標として頑張りたい。見ている人が盛り上がるようなビッグジャンプを目指す」と話した。

女子を制した桜井は、2回とも飛距離こそ2位岩佐に及ばなかったが、飛型点で上回った。「テレマークは自信がある。飛型で勝てたのは良かった」と振り返った。高梨沙羅(24=クラレ)ら一線級は不在だったが「遠い存在だった先輩たちに、近づいてきている実感がある」。94年リレハンメル五輪代表の仁さんを父に持つ若手は「ジュニア世界選手権を目指したい」と目標を口にした。