ロコ・ソラーレが、北海道銀行に8-6で勝利し、2勝2敗とした。日本代表決定戦は最終第5戦にもつれ込んだ。

勝者チームの選手が北京冬季オリンピック最終予選(2021年12月、オランダ)に日本代表チームとして派遣される。5試合のうち、先に3勝したチームが勝者となる。第1、2戦は北海道銀行が勝利し先に王手をかけたが、第3、4戦を勝利したロコ・ソラーレが逆王手をかけた。第5戦は午後6時にスタートする。


北海道銀行がロコソラーレに先勝/第1戦詳細

北海道銀行2連勝で日本代表に王手/第2戦詳細

ロコソラーレ勝利 1勝2敗に/第3戦速報詳細


チーム10
北海道銀行
ロコ・ソラーレ

【北海道銀行】船山弓枝-近江谷杏菜-小野寺佳歩-吉村紗也香

【ロコ・ソラーレ】吉田夕梨花-鈴木夕湖-吉田知那美-藤沢五月

◆試合経過

第1エンド(後攻はロコ・ソラーレ)

王手をかけられたロコ・ソラーレはリード吉田夕が2投目で相手の石の後ろに自分の石を隠す絶妙ショット。3点のチャンスを作った。代表に王手をかけている北海道銀行は3失点のピンチだったが、吉村の2投でしのいだ。藤沢が最後の石でドローショットを決めて2点を獲得した。

ロコ・ソラーレと北海道銀行のメンバー
ロコ・ソラーレと北海道銀行のメンバー
第4戦の第1エンド、笑顔を見せる北海道銀行・吉村(左)(代表撮影)
第4戦の第1エンド、笑顔を見せる北海道銀行・吉村(左)(代表撮影)
第4戦の第1エンド、得点を喜ぶロコ・ソラーレの藤沢(右奥)ら(代表撮影)
第4戦の第1エンド、得点を喜ぶロコ・ソラーレの藤沢(右奥)ら(代表撮影)

第2エンド(後攻は北海道銀行)

北海道銀行は、有利な後攻だったが、サード小野寺が1投目で痛恨のスルー。しかし次の2投目で相手の石を2個同時にはじき出すダブルテークアウトを決めて、不利な状況で立て直した。吉村が最後の石で、ハウス中央の相手の石をはじき出して2点を獲得。すぐに2-2に追いついた。

第3エンド(後攻はロコ・ソラーレ)

両軍のサード小野寺と吉田知が好ショットを2投続けて1歩も譲らず。スキップ勝負で、藤沢が1投目でガードストーンの裏に隠れる絶妙ショット。吉村は2投目でNO1を狙うが、ハウス外のガードストーンに当ててしまう。藤沢は2点チャンスに最後の石でドローを狙ったが、長くなってNO2をとれず。ロコ・ソラーレは1点止まりだった。

第4戦の第3エンド、ショットを放つ北海道銀行・吉村(代表撮影)
第4戦の第3エンド、ショットを放つ北海道銀行・吉村(代表撮影)

第4エンド(後攻は北海道銀行)

前半から両軍の石がたまる展開。北海道銀行はセカンド近江谷の2投目前に、早くも1試合1度のタイムアウトを使った。ロコ・ソラーレも藤沢の2投目前にタイムアウトをとった。ハウス中央に両軍の石が集まる中で、吉村が最後の石で自軍のNO1をほんの少しだけ押す絶妙のタッチで2点を獲得。4-3で逆転した。

第4戦の第1エンド、ショットを放つロコ・ソラーレの藤沢(中央)(代表撮影)
第4戦の第1エンド、ショットを放つロコ・ソラーレの藤沢(中央)(代表撮影)

第5エンド(後攻はロコ・ソラーレ)

近江谷が1投目でハウス中央の相手の石をはじこうとしてスルー。鈴木がすかさずハウス内で平行に自軍の石を並べて2点チャンスを作った。しかし吉田知が相手の石をはじいた後で、投げた石をハウス内に残せず、2点チャンスが消滅。藤沢は最後の石で相手のNO1をはじいて、自分の石も出してブランクエンド(0-0)。有利な後攻をキープして第6エンドに持ち込んだ。

ハーフタイム

ロコ・ソラーレは鈴木がゼリー飲料を補給、藤沢がメロンをもぐもぐ。北海道銀行は、吉村、船山が大粒のマスカットを食べた。

第6エンド(後攻はロコ・ソラーレ)

スキップ勝負となった。吉村は1投目で自分のNO1と相手のNO2を同時に出した。藤沢は1投目で相手のNO1を出して、投げた石をNO1の位置でステイさせた。吉村は2投目で絶妙のドローを決めて強い位置でNO1を確保。相手の2点チャンスをつぶした。藤沢は最後の石でハウス中央にぴたりと寄せたが、1点をとらされる形となった。

第7エンド(後攻は北海道銀行)

両軍ともに投げがわずかに狙いから外れる膠着(こうちゃく)した展開。小野寺が2投目でハウス中央にNO1を作る。藤沢は1失点を覚悟して、相手に2点目を与えないようにガードストーンを配置。吉村は最後の石で難しいドローを強いられて寄せきれず。NO2をとることはできず、1点止まりで5-4となった。

第8エンド(後攻はロコ・ソラーレ)

ロコ・ソラーレがNO1、NO2をもってスキップへ。吉村の2投目はあまり使ってない左のコースからドローショットでしっかりとNO1を確保した。藤沢は最後の石で、絶妙のタッチでドローショット。相手のNO1を押し下げて、2点を獲得。6-5と逆転した。

第9エンド(後攻は北海道銀行)

ロコ・ソラーレがハウスに石を2個入れる展開。平行に並ぶ場面が多く、北海道銀行はダブルテークアウトが狙えない。吉村は1投目でNO1を作る。藤沢は2投目でガードの間を抜いて、相手のNO1をはじき出した。ハウス内にロコ・ソラーレの石が2個、吉村は最後の石でハウス中央へのドローしか選択肢がなくなった。しかしドローが短くなり、NO3止まり。まさかのショートで2失点。ロコ・ソラーレが不利な先攻で得点するスチールに成功し、リードを3点に広げた。

第10エンド(後攻は北海道銀行)

北海道銀行は最低3点が必要な状況。ロコ・ソラーレは2失点までOKの状況で、相手の石をハウスの外に出すことに専念した。藤沢が2投目で相手の石をはじきだした。北海道銀行の石はハウスに1個、残りが1個となって、同点に追いつくことは不可能となった。ロコ・ソラーレは王手をかけられた状況から連勝。対戦成績を2勝2敗の五分に戻した。勝ったチームが日本代表になる、運命の第5戦は18時にスタートする。