フィギュアスケート男子の14年ソチ、18年平昌オリンピック(五輪)2連覇王者で、22年北京五輪4位の羽生結弦(27=ANA)が10日、地元仙台市のミヤギテレビ(日本テレビ系)の情報番組「OH!バンデス」(月~金曜、午後3時50分)に、翌11日に迎える東日本大震災11年に際してメッセージを寄せた。

「11年がたった今の世界で、命の意味と尊さを考えています。あらためて、今までの11年間、何ができてきたのだろうかと考えています」

「本当は、金メダルをまた持ち帰ってこられるように、と努力を重ねてきました。皆さんにお見せできるように、と思って頑張ってきました」

「僕は挑戦することをやめず、前へ進み続けましたが、成功するところまでいくことはできませんでした」

「悔しい、苦しい気持ちもありますが、そんな姿からでも、皆さんの中で何か意味のあるものになれているのであれば、本当に幸せだなと思っています」

「前へ進み続けることは大変なことであり、報われないこともある。それは、震災のことでも同じことがあると感じています」

「苦しくて、楽しくて、悲しくて。そんな皆さんの日々の中でも、応援してくださり、本当にありがとうございます」

「僕も、これからもずっと、応援させてください」

羽生は3連覇を目指した北京五輪で94年ぶりの快挙こそ逃したが、フリー冒頭に挑んだ前人未到のクワッドアクセル(4回転半ジャンプ)が国際スケート連盟(ISU)公認大会で初認定された。