卓球女子ジュニアナショナルチームU-15で日高町出身の吉本はな(大阪・貝塚第二3年)が個人シングルスでベスト8入りした。2、3回戦をストレートで突破し、4回戦は3-1で勝利して22日の準々決勝進出を決めた。連覇がかかる団体では準決勝進出。未来の日本代表は、地元で悲願の個人タイトルと団体の2冠達成を狙う。

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吉本が台に張り付き、積極的に攻めた。2年連続のベスト8がかかった個人シングルス4回戦。第2セットで団体、個人を通じて今大会初めてセットを落としたが、崩れることはなかった。得意のフォアハンドを駆使して仕掛け、相手のミスを誘い、勝った。昨年8強だったため、今回は第2シード。プレッシャーがある。だから「相手が向かってくる。しっかり対応できるように、気持ちで負けないって感じで試合できた」。気迫を出した。

地元での試合は負けられない。日高町から競走馬の牧場を営む祖父母や両親、弟が家族総出で応援に駆けつけた。その目の前での堂々とした戦いぶり。まだ個人での全国優勝の経験がない。中学ラストイヤー。主将として率いる団体では2年連続の頂点が絶対目標。「地元で2冠」を掲げる。

日高門別小時代から強豪校への進学を希望し、中学で北海道から飛び出して大阪に卓球留学した。全国選抜3連覇中の貝塚第二で力を磨く。身長146センチの小柄な体格から、パワーあふれるプレーを繰り出す。その実力が認められて、4月にジュニアナショナルチームU-15入りした。「ずっと小さい頃からの目標だった。選ばれてうれしかった」。小学1年でテレビで世界選手権を見て「これやりたい」と魅了されて競技を始めた。将来は世界で戦う日を夢見る。その挑戦は順調だ。

22日には団体準決勝から決勝、個人準々決勝から決勝が行われる。「全中で優勝するためにつらい練習を耐えてきた。出し切りたい」。道産子の有望株は、日本一だけを見据えていた。【保坂果那】

◆吉本はな(よしもと・はな)2007年(平19)5月31日、日高町生まれ。日高門別小1年から日高ジュニア卓球クラブで競技を始める。貝塚第二2年時に全国中学団体優勝、個人ベスト8、全日本選手権カデットの部・14歳以下女子ダブルス優勝。タイプは前陣速攻型。家族は両親と弟。146センチ、45キロ。憧れの選手は伊藤美誠ら。