山本草太(23=中京大)が“ニュー草太”に手応えをつかんだ。

昨季のグランプリ(GP)ファイナル銀メダリストは、今季初戦となるショートプログラム(SP)で91・98点をマーク。「練習通りに臨むことができた。このプログラムを楽しむことができたのが収穫」と明るい声を弾ませた。

新SP「カメレオン」に乗せ、冒頭の4回転サルコー、2本目の4回転-3回転の連続トーループを危なげなく降りた。3本目のトリプルアクセル(3回転半)を着氷させると、小さくガッツポーズ。ステップシークエンスでも軽快に舞った。

演技後に繰り返したのは「新しい一面」という言葉。世界的振付師のデビッド・ウィルソン氏が選んだ「カメレオン」に挑戦する中、気付いたのは自分の伸びしろだった。

「スケーティングの滑らかさを見せるのが僕の長所だと思っていましたが、僕が選ばないような曲を持ってきてくださって、新しい自分に気付くことができました。その新しい自分を楽しみながら、皆さんにも楽しんでいただけたらなと思います」

昨季は初めて世界選手権の舞台にも立った。1つ1つの経験を土台とし、今季は進化をみせる。

「ものすごくプレッシャーのかかるシチュエーションを経験できたので、その経験を生かして、今季につなげていきたい。さらにレベルアップを目指して、成長した新しい一面をお見せできたら」

そう言い切るまなざしには、今季への決意がたたえられていた。【藤塚大輔】