いまは1歩1歩-。フィギュアスケート女子で22年北京五輪5位の樋口新葉(22=ノエビア)が5日、練習拠点の明治神宮外苑アイススケート場で練習を公開。「本当に気持ちが新しく過ごせてると思うので、新鮮な気持ちで、これからも練習したいなと思っています」と心境を述べ、「高い目標よりは、1歩1歩上がっていくようなイメージでやっていきたいです」とシーズンを見据えた。
この日の練習では、武器とするトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)は跳ばなかった。「今シーズン、1試合で1回は入れられたらいいなと思っていて。まずはいつも跳んでいるジャンプが試合でできてないので、そこをちゃんと安定してできるようになってから」と焦りはなく、しっかりと現在の課題を捉える。
報道陣が見守る中で、精力的に取り組んだのは新フリー「Fix You/Paradise」の連続ジャンプ。失敗すると、悔しそうに声を上げる場面もあった。まずは他種類のジャンプの安定性を求めていく。
昨季は、10月以降の試合を全休した。スケートから離れる生活も過ごした後に、今年4月に練習を本格的に再開し、7月に今季初戦、先月の東京夏季選手権で2戦目を終えた。次戦は今月下旬の東京選手権。「表彰台を目指している」と目標に据える全日本選手権へ続く第1関門となる。「この前の東京夏季での反省点を生かしたい」とし、その先のGPシリーズへの手応えをつかみにいく。
「試合が近づいてきてるので、だいぶ緊張感は、いつも通り出てきてるんですけど、病んじゃう感じじゃなくて、跳べなくて悔しいっていうのを、それすらも面白いというか。楽しいと思えるような感じでできてる部分が、いつもと違うなって」。練習中もジャンプが決まると、自然に笑みがこぼれる場面があった。いまは、できることを純粋に喜びとしていく。


