【アレン(米テキサス州)=阿部健吾】シニアのGPデビュー戦となった吉田陽菜(18=木下アカデミー)が、安定感ある演技で合計190・98点を記録し、ショートプログラム(SP)9位から4位に巻き返して大会を終えた。

SPではトリプルアクセル(3回転半)が1回転で0点となるミスが響いた。この日は冒頭のトリプルアクセル(3回転半)こそ着氷が乱れたが、残りのジャンプを降りきり、演技後はうなずいた。フリー131・58点の3位、技術点では優勝したヘンドリクス(ベルギー)を上回る全体1位の72・76点を獲得。「練習よりもうまくいかない部分あるんですけど、練習通りにできるようにするのが自分の課題だと思う。今はジャンプもスピンもステップも精いっぱい、最後まで諦めずにできたかな」と明るい表情で振り返った。

フリーのテーマは「鶴」。米国ではなじみが薄い。「鶴は平和の象徴だったり、幸せとか、そういうのを皆さんに届けられるように演技します。鶴をあんまり知らない方も多いと思うので、すごい個性的なプログラム、特別なプログラムを滑ってる子だなって思ってもらえるだけでもうれしいです」と望んでいた。鶴の頭を意識して左手だけ赤い手袋をつけた衣装も印象的だった。

表彰台にあと1歩届かなかったが、2戦合計の順位で競うGPファイナル進出の可能性は残した。次戦は第4戦中国杯(11月、重慶)に出場する。