【北京=藤塚大輔】ショートプログラム(SP)2位発進の宇野昌磨(25=トヨタ自動車)は、フリーで今季自己ベストの191・32点、合計297・34点で2位となった。SP首位のイリア・マリニン(19=米国)が今季世界最高となる207・76点をマークし、合計314・66点で初優勝。鍵山優真(オリエンタルバイオ/中京大)は3位、三浦佳生(18=オリエンタルバイオ/目黒日大高)は5位だった。

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宇野は柔和な表情で得点を見つめた。フリー191・32点。4回転ジャンプを6本跳んだマリニンに2連覇を阻まれたが「妥当だと思う。身の丈に合った演技」と受け止めた。17・32差がついた点数にも「彼に勝つには同じぐらいのジャンプを跳ばないと、今後勝てる人がいなくなってしまう。僕より若い人たちが大変だろうな」と正直に打ち明けた。

冒頭で4回転ループを着氷させたが、4本目のトリプルアクセル(3回転半)が1回転半になるミス。わずか1・19点しか稼げなかった。最終盤に3回転半からの3連続ジャンプに挑戦するも、出来栄え点(GOE)で1・60点の減点を受けた。今季は表現力に力を注ぐ中、6歳下のマリニンが驚異的なジャンプ構成で初V。「表現を頑張るというのもあるが、競技をやる以上は順位も絶対に出てくる」と率直な思いを口にした。

今は「ベストを尽くす」ことに集中する中、今月下旬には全日本選手権を控える。「何を目指してフィギュアスケートの競技をやっていくのか」と自問もした宇野。日本に戻り、その答えを探していく。

■鍵山優真、冒頭ミスで3位「一番やってはいけないミスをした」

○…初出場の鍵山は3位に入った。「取れる点数は全部取りに行く」つもりで臨んだが、冒頭の4回転サルコーが2回転に。その他は大きなミスはなかったが「結果はどうあれ、一番やってはいけないミスをしてしまった」と悔やんだ。それでも、世界トップ選手が集うリンクに立ち「このメンバーで滑れたことが、すごく大きな経験になった。全日本に向けてもっともっと伸ばしていけるように」と気持ちを新たにした。

■三浦佳生SP後に胃腸炎、鬼気迫る表情で「進撃の巨人」

○…三浦は7日のSP後に胃腸炎を患い、8日と9日昼の公式練習を回避。着氷の乱れはあったが、フリーは3種類計4度の4回転ジャンプを跳び、鬼気迫る表情で「進撃の巨人」を演じ切った。演技後は取材に対応できず、会場を後にした。

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