3連覇を目指した前回大会の初戦直前に「コロナ陽性」とされ、棄権を余儀なくされた就実(岡山)が2大会ぶりに春高のコートに立った。

相手は19年度優勝の東九州龍谷(大分)。1回戦屈指の好カードとなった。

試合前から集中した様子の就実は、序盤からリードする展開になった。第1セット(S)を25-17で先取。第2セットも強烈なスパイクと的確なブロックで点差を広げた。2-0(25-17、25-17)のストレート勝ち。“2年分”の思いを込めた初陣星だった。

前回大会は戦わずして3連覇が消えたが2大会ぶりの日本一へ、幸先のいいスタートを切った。

昨年1月5日、新潟中央との初戦(2回戦)の直前に大会側から抗原検査の再検査を求められて「陽性」とされ、体育館に入ることなく大会を去った。

大会側の再検査に疑問を抱いた学校側はすぐに都内の病院で選手にPCR検査を受けさせ、結果は「陰性」。医師による陰性証明書を大会側に提示しても、棄権は覆らなかった。

会場はほぼ満員。西畑美希監督は「とにかくこのコートに立つこと。勝つとか負けるのは、その後についてくることでした。見渡したら、こんなに大勢の人たちが応援してくれている。今日はみんな、全員が本当に頑張ってくれた」と感無量の様子。試合前の円陣では、選手へ「ここで戦えるのは幸せなことなんだよ」と伝えたという。

主将の井上凜香(3年)は「楽しみが半分、緊張も半分という気持ちでした。相手は伝統校。このコートに立つことができて、勝ててホッとしています」と笑顔で話した。

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