世界への第1歩は結束から-。
ラグビーのU20(20歳以下)日本代表候補が4日、都内でFW合宿を公開した。3月からの全体の候補合宿を前にFWのみが集まり、スクラムなどセットプレーを中心に強化。3月初旬にかけてリーグワンの東芝ブレイブルーパス東京、埼玉パナソニックワイルドナイツ、三菱重工相模原ダイナボアーズ、トヨタヴェルブリッツ、東京サントリーサンゴリアスとの合同練習も予定される。
就任1季目の大久保直弥ヘッドコーチ(HC、48)は「日本人の特性である、結束力が持てるのがセットプレー。格上のリーグワンに胸を借りられる」と前日3日に始まった新たな試みの狙いを明かした。
第一段階は結束だ。数日間は代表候補22人が1部屋で“雑魚寝”。6日から日本代表候補の福岡合宿に参加するロックの石橋チューカ(1年=京産大)は「小学校の修学旅行みたいで、楽しいです」とほほ笑む。大久保HCは「FW(強化)は時間がかかる。一緒にいる時間をつくる。こういう経験もいいですよね」と思いを口にした。
食事面は充実し、ウエートトレーニングなど体作りも注力。FW合宿期間中は走るメニューを控えながら、世界と戦うフィジカル面の準備に力を入れていく。
23年は世代最高峰のU20チャンピオンシップで最下位となり、U20トロフィーへの降格が決定。24年は昇格を目指す戦いとなる。今回のFW合宿期間中には、日本代表のエディー・ジョーンズHCも視察を予定。高校3年生が大学へ進学した春には、高校日本代表経験者から3~4人を招集し、来年以降に向けた中期的強化も進めていく意向だ。
この日は日本代表最多98キャップを誇る大野均氏(45=東芝ブレイブルーパス東京普及担当)が訪れ、選手と対面した。大久保HCは「何日か前に2人で会う機会があった。『どう?』と聞いたら『空いています』と言っていたので…」と明かし、選手は訪問を知らなかったという。大野氏が練習後に円陣で話をしたが、すぐに質問は出なかった。同HCは「どういう質問ができるのか。代表チームという限られた時間の中で(相手に)どう伝えるか。質問できる言葉を持ち合わせていないので、語彙(ごい)力も鍛えていきたい」ときっぱり。フィールド内外で、大学の垣根を越えた強化を進める。【松本航】


