財政難に苦しむサモア(世界ランク14位)が、環太平洋王座決定戦で3位となった。31年W杯開催国の米国(同19位)を18-13で下した。
序盤は厳しい戦いを強いられた。前半5分に先制PGを許すと、同7分にはキックを捕球しながら防御をすり抜けた相手にトライを献上。0-10と劣勢に陥り、得点は2PGのみで、前半を6-10で折り返した。
だが、後半2分にNO8イアコポ・マップ(26=モアナ・パシフィカ)が体の強さを生かして防御ラインを突破。そのままインゴールに飛び込んで逆転した。13-13の同点で迎えた38分、左へ大きく展開し、途中出場のメラニ・ナナイ(31=バンクーバー・ハイランダーズ)が決勝トライを挙げた。ロックのベンジャミン・ニーニー(31=日本製鉄釜石シーウェイブス)は「準決勝で(敗れて)優勝はなくなったが、次のチャンスでベストなパフォーマンスを見せることが重要。サモアはお互いが家族のような存在。試合が終われば、それぞれが(所属チームなど)別の道に行くが、家族として精いっぱいのプレーをしたかった。勝てて良かった」と喜びをかみしめた。
サモアは秋の欧州遠征を取りやめるなど、財政難に苦しんでいる。準決勝の日本戦後にマホンリ・シュワルガー・ヘッドコーチは「自分はコーチとしてラグビー協会の財政はコントロールできない。年末まで大きな試合を組めない。北半球の試合に向かえないのは損失だが、コントロールできる範囲で取り組むしかない」と言及した。貴重なテストマッチを勝利につなげた。【松本航】


