B3新潟は、東京ZとB2昇格プレーオフ準決勝(10日~12日、アオーレ長岡)を戦う。9日は試合会場で練習を行った。大黒柱のPG五十嵐圭(45)がチームをけん引する。自身にとって、プレーオフは新潟がB1中地区で優勝した18-19年のチャンピオンシップ(CS)準々決勝以来。当時もアオーレ長岡での開催だったが、2敗してシーズンを終えた。今回はホームで昇格をファンに届ける。
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プレーオフ仕様に整えられたアオーレ長岡のコートで、五十嵐はチームメートともに最終調整を行った。プレーの確認、実戦形式、シュートの打ち込みと普段通りのリラックスした表情でメニューに取り込んだ。
「ホームでできるというのは、これ以上ないシチュエーション。いい雰囲気でやれている」とチームのムードの良さを感じた。2勝1敗で準決勝進出を決めた香川戦の勢いを止めないために「試合の入りが大切。特に土曜日(10日)の第1クオーター(Q)はしっかりと」と言う。「僕がオフェンスの起点になる」と、司令塔としてタクトを振る準備はできている。
香川戦後の3日間のオフは家族と過ごしてリフレッシュ。疲労回復のために入浴施設に通うなどケアにも務めた。年明けから古傷が痛みコンディションが整わなかったが「試合間隔が空いたことで状態は良くなった」と体調も整ってきた。
自身にとって、Bリーグでは前回B1時代の新潟に所属していた18-19年以来のプレーオフ。当時はCSで、優勝を争う決勝トーナメントだった。今回はB3制覇…以上にB2昇格が重要な状況。昇格を懸けた試合はキャリアで初になる。前回の東京戦もアオーレ長岡が会場だったが、2連敗で敗退した。今回は「勝ち切りたい」と気持ちをあらわにする。
香川戦の第3戦、1対1の守備で相手を追い込み、マイボールにした時にガッツポーズをした。「何年ぶりにしたのかな」と苦笑いしながら「それだけ自分でも気持ちが入っていた」と言う。鵜沢潤監督(43)も「ああいう姿を見せてくれるとチームが1つになる」と存在感は増すばかりだ。
B1から2季でB3まで転落したクラブを立て直すため、B1群馬から4季ぶりに帰ってきた。B2昇格は再建の第1歩。「構えずに、この状況を楽しみたい」。淡々と最初の仕事をやり遂げる。【斎藤慎一郎】
○…鵜沢監督は「人事を尽くし天命を待つ」と心境を話した。そのために選手を引き締める。「ここで2つ勝てば昇格だが、意識し過ぎるのではなく、目の前のやらなければならないことにフォーカスすること」。特に守備面で「簡単に自分のマークマンにやられないように」と役割の徹底を求めた。個人的には、昨季まで監督を務めていた女子Wリーグのシャンソン化粧品を2季連続でプレーオフに導いている。それだけに怖さも知っている。「まだ自分たちは何も成し遂げていない」と力を込めていた。


