<柔道:世界選手権>◇第6日◇30日◇ロシア・チェリャビンスク

 2大会ぶり出場の男子100キロ超級、上川大樹(京葉ガス)はまたも期待を裏切った。消極的な試合運びで3回戦敗退。「自分の柔道が悪すぎた」といら立ちを隠せなかった。

 身長2メートルを軽く超すサイドフ(ロシア)を相手に技を出せず指導を2つ受ける。約3分に強引な内股を透かされて技あり。勝てば、男子柔道界に君臨するリネールとの準々決勝だったが、挑戦権すら得られなかった。

 「前に出て、自分の柔道をすれば勝てると思っていた」とつぶやく。

 筋力トレーニングで10キロ以上も増量し、世界一を狙った今大会。成果をまるで発揮できず「ふがいない。ここに来た意味がない」とうつむいた。