<高校ラグビー:光泉22-12浦和>◇1回戦◇28日◇花園

 全国屈指の進学校の浦和(埼玉)が、54年ぶりの出場で悲願の1勝を目指したが、光泉(滋賀)に12-22で敗れた。

 前半押し気味に進めるも硬さからパスミスが目立ち得点が奪えない。17分には先制トライを許した。

 それでも終了間際にモールからSO室田浩輔が巧みなステップでディフェンスをかわし同点トライ。ゴールは外れたが5-5で前半を折り返した。

 後半に入ると2分にPGを許し5-8。その後も12分、18分にトライを奪われリードを広げられた。25分に白石充のトライで反撃したが及ばなかった。

 浦和の昨春東大合格者数は46人(浪人を含む)で、公立校としては全国一。部員は72人で県内最多だが、入学時点での経験者はわずか4人だけ。しかし、校訓の1つ「無理難題に挑む」を実践し、勉強とラグビーの両立に励んでいた。

 ◆埼玉県立浦和高校

 1896年(明29)創立。生徒数1137人の男子校。OBには宇宙飛行士の若田光一氏、歌手タケカワユキヒデら。ラグビー部は46年(昭21)創部で、部員72人。OBの現役選手には筑波大NO8の粕谷俊輔、慶大SH正田真斗ら。小林剛監督。