<高校ラグビー:天理22-12東京>◇2回戦◇30日◇花園

 天理(奈良)が東京(東京第2)とのシーソーゲームを制した。0-7の前半11分に自陣からパスを回して、追撃のトライ。同18分にもトライを奪い、10-7と逆転。同25分に再逆転を許し、2点ビハインドで迎えた後半に2トライを挙げ、勝負を決めた。

 6大会ぶりの出場でBシード。松隈孝照監督(40)は「序盤は動きが硬かった。でも、そういうこともあると思っていたので、ハーフタイムは『上出来や』と声を掛けた」と話した。自身も監督就任2年目で、指揮官として初の花園とあって「選手の力を出してやれるか」だけが心配だったというが、アタックではボールをつなぎにつなぐ天理らしい攻めが目立った。

 花園通算99勝となり、大台に王手をかけた。CTB王子拓也主将(3年)は「先輩たちが築いてこられたもの。次は、この日悪かった立ち上がりを修正したい」と元日の3回戦・流通経大柏に向け、意気込みを口にした。