<高校ラグビー:東海大仰星66-17報徳学園>◇準々決勝◇3日◇花園

 報徳学園(兵庫)が完敗で散った。前半にWTB、FBのスピードを生かして2トライを先取、12-0と最高の立ち上がりを見せた。

 ところが、直後のキックオフ処理でミスが出ると状況は一変。東海大仰星の強烈でテンポのいい突破に何度もゲインラインを切られ、計10トライを奪われた。

 FWで我慢して、BKのバック3勝負を狙っていた西條裕朗監督(50)は「ゲームの入りは最高でした。2本先に取ったあと、10分か15分、しっかりリズムを作れていたら…」と悔いる。ただし、東海大仰星に関しては「速くて、強くて、大きかった」と脱帽。3月の近畿大会で負け、9月の練習試合で引き分けていたが「やはり花園に来ると違う。相撲と同じ。横綱白鵬さんに体の張りが出てくるようなものです」と完敗を認めていた。