全国高校ラグビーは今日7日、大阪・花園ラグビー場で桐蔭学園(神奈川)-東海大仰星(大阪第1)の決勝戦が行われる。3大会ぶり2度目の優勝を狙う桐蔭学園は6日、神戸市内で約1時間半の軽い練習。高校日本代表候補でFWの要、フッカー堀越康介(3年)はカギとなるFW戦で主導権を握ることを誓った。

 準決勝の大阪桐蔭戦で負った左まぶたの傷が痛々しい。堀越の左目の周りは、紫にアザができていた。試合後、宿舎で5針縫った。「名誉の勲章です」。その激しい肉弾戦を決勝でも披露する意気込みだ。「(東海大仰星は)FWを基本とする似たタイプ。負けない」。

 前回の花園が終わり、新チームになって以来、関東新人戦など負けなしだった。しかし、昨年4月の全国選抜大会準々決勝で東海大仰星に敗れ、初の黒星を喫した。「上には上がいると目が覚めた」。その雪辱を果たすため、明日は「やりがいがある試合。絶対に負けられない」と言う。

 王者・帝京大への進学が内定。決勝が高校最後の試合となる。「(生まれの)群馬から神奈川に移って、親も支えてくれた。優勝で恩返しをしたい」。3大会前は両校優勝だった桐蔭学園。昨夏から5キロ増量した98キロの肉体で、初の単独優勝へと導くつもりだ。