<世界バレー2010女子:タイ3-1チェコ>◇2次リーグF組◇10日◇日本ガイシホール

 アジアの新興勢力・タイが第1セットを奪われてからの逆転勝ちで2次リーグ2勝目を挙げた。タイはスタメンウイングスパイカーの身長が全員170センチ台と、190センチ台の選手が揃うチェコに大きく劣るが、場面に応じたブロックシステムでワンタッチを取って拾い、バックアタックを含めた機動力のある攻撃で得点を重ねた。2次リーグ敗退となったが、7日のオランダ戦に続きヨーロッパの大型チームを破ったことは大きな収穫だった。

 「身長の高いチームに対してどのように戦えばいいのかを常に考えている。まだ十分ではないけれど勝てて嬉しい」と主将のアピヤポン。ラッチャタギャングライ監督は「高いチームと戦うために必要なのは速さ。今日は連戦の疲れがあって十分ではなかった。来年に向けて、もっと速さを磨き、フィジカルも強くしていきたい」と抱負を語った。