さあ、天王山第1ラウンドだ。3位巨人は今日8日から首位阪神と3連戦(甲子園)。阿部慎之助内野手(36)と坂本勇人内野手(26)の新旧キャプテンと選手会長・村田修一内野手(34)が7日、1戦必勝の強い決意を示した。

 阿部の締まった表情が、大一番の到来を告げていた。ジャイアンツ球場での全体練習を終えて関西に向かうべく、駐車場に現れた。人懐っこい慎之助スマイルは、ない。阪神3連戦の意気込みを聞かれると、「負け越すか勝ち越すかで全てが決まってくる。それぐらい大事。みんな分かっていると思う」。前主将はペナントを決する天王山の意味を、肌で分かっていた。

 打って投手陣を援護する。岩田と藤浪には10打数4安打、メッセンジャーは8打数4安打と打ち込んでいる。相性がいいのは当然、阿部も承知。それでも「その時の状況もあるだろうし、冷静に戦えればいい」と景気のいい言葉は、あえて胸の奥にしまった。

 現キャプテンも心境は同じ。坂本は室内練習場での打撃練習で、鋭い打球を飛ばして状態の良さを印象づけた。初戦の岩田には今季10打数6安打。「1つ1つが大事なのは当たり前ですが、まずは明日。死に物狂いで」と厳しい表情で、初戦の必勝を期した。

 選手会長も呼応した。村田は「(混戦の)責任を感じている。もっと打撃陣で貢献できていれば、もっと上の位置にいられたのではという反省が大きい」と神妙な表情で言った。投手戦も予想されるだけに、「早めに仕掛けて、点を取れれば」と野手陣の総意を示した。リーグ4連覇への灯は消さない。【浜本卓也】

 ▼今季の阿部は岩田と藤浪に10打数4安打の打率4割、メッセンジャーには8打数4安打の打率5割をマーク。坂本が岩田に打率6割、メッセンジャーに打率4割を記録も、藤浪には1割8分8厘。立岡は藤浪を打率5割7分1厘、岩田を打率5割と打ち込むも、メッセンジャーには打率1割8分2厘に抑え込まれており、3投手全員に対して今季打率3割以上の巨人打者は阿部だけ。

 ◆巨人の自力V消滅 7日現在、阪神58敗、巨人61敗で両チームの敗戦数の差が3。巨人-阪神戦は残り5試合で、直接対決の残り試合数を敗戦数差が上回った時点で巨人の自力Vは消滅する。早ければ△●か●●で9日に消滅。この3連戦を消化すると直接対決は残り2試合となり、3連戦で勝ち越して2敗差以内にしなければ巨人の自力Vはなくなる。