ヤクルトが山田哲人内野手(23)の3打席連続本塁打などで神宮で巻き返しの勝利を飾り、通算1勝2敗とした。山田の1試合3本塁打は日本シリーズ史上初。2試合にまたがっての3打席連発も過去に1970年(昭45)の長嶋茂雄(巨人)しかいない。

 ヤクルトは1回に山田の2ランで先制。ソフトバンクは2回に暴投と福田の適時打で同点も、3回ヤクルト山田が再び勝ち越しソロ。

 ソフトバンクは4回に今宮のソロ本塁打で追いつくと5回、明石のソロ本塁打で勝ち越しに成功。しかしヤクルトはその裏、山田が左翼席へ3打席連続となる逆転2ランを放った。

 ヤクルトは8回、畠山のソロ本塁打、中村の2点適時打で突き放した。投げては先発杉浦が4回3分の1を4失点と精彩を欠いたが2番手以降のロマン、石山、久古、オンドルセク、バーネットが無失点リレーでソフトバンクの強力打線を封じ込めた。

 息を吹き返したヤクルトが連勝でタイに持ち込むか、ソフトバンクが王手をかけるか。注目の第4戦は28日、神宮球場で行われる。