目指すは中学生版の甲子園大会だ。日本中学硬式野球協議会が20日、都内で行われ、中学硬式野球の日本一を決定する「第10回全日本中学野球選手権大会 ジャイアンツカップ」の出場32チームの選出を、「リーグ代表」から「地域代表」へ変更することを承認。リーグの枠を取っ払い、地域で予選を行い「ガチンコ勝負」で日本一を決める。
リトルシニア、ボーイズ、ポニー、ヤング、フレッシュという中学硬式野球の主要5リーグが一堂に会する唯一の大会は、これまで数多くのプロ野球選手を輩出してきた。昨年まではリトルシニアが9、ボーイズが10というように、各リーグに出場枠が与えられていた。これを根本的に見直し。全国を9ブロックに編成し高校野球の地区大会のように各地域で予選を行い、本選に出場する32チームを選出する。
地域の代表が集まる大会が目指すのは、中学硬式野球の甲子園だ。同協議会の議長であり、日本野球連盟の後勝特別参与は「中学硬式野球の活性化を図りたい。野球人口が減っている中、盛り上がりを考えたらリーグ代表より、地域代表でやった方が絶対にいい。それぞれのリーグがあるとはいえ、いずれは『中学生版の甲子園』ができれば」と展望を語った。
この大会は、プロ野球選手の“登竜門”としても知られ、中日1位の小笠原慎之介投手(18=東海大相模)は12年湘南クラブボーイズ(神奈川)で優勝した。プロのスカウトも熱い視線を注ぐ大会がさらに盛り上がりを見せる。
◆ジャイアンツカップ 94年に巨人軍創設60周年を記念してスタート。国内の主な中学硬式野球組織からチームが集結し、トーナメント方式で行われている。07年からは日本野球連盟公認の全日本中学野球選手権大会となった。昨年は羽曳野ボーイズ(大阪)が優勝。今年は8月19日から(東京ドームほか)5日間で予定されている。
◆中学野球メモ 硬式にはリトルシニア、ボーイズ、ポニー、ヤングと、主に九州を拠点とするフレッシュを加えた5リーグが主だ。中学の部活動では軟式が盛んで、硬式は限られている。軟式の主な全国大会には中体連主催の「全国中学校軟式野球大会」などがある。




