プロ野球のフリーエージェント(FA)宣言選手が19日、コミッショナーから公示され、FA有資格者83人のうち、巨人の上原浩治投手、中日の川上憲伸投手、横浜の三浦大輔投手ら7人が権利行使した。移籍活性化を目指し、今年からFA移籍に伴う旧球団への補償金を大幅に減額し、各球団内での年俸順位が11位以下の選手は金銭、人的ともに補償が不要となったが、権利行使は昨年の9人を下回った。また今季から採用された国内FAの権利を行使した選手もいなかった。

 上原と広島の高橋建投手は米大リーグ移籍を志望。川上と横浜の相川亮二捕手も大リーグ移籍を視野に入れ、中日の中村紀洋内野手と阪神の野口寿浩捕手は国内他球団とも交渉する姿勢。この日は阪神が三浦、ヤクルトが相川、楽天が中村紀の獲得に乗り出すことをそれぞれ明言した。横浜は野口の獲得に動く方針。

 20日から所属していた球団を含め、国内外すべてのチームと契約交渉できる。