日本野球機構(NPB)は12日、昨年に戦力外通告を受けた選手と現役を引退した選手の合計103人の進路調査結果を発表し、58%の60人が選手やコーチなどでプロ野球の12球団内に残った。

 60人の内訳は支配下選手が12人、育成選手17人、コーチ9人、職員・スタッフ22人。調査を始めた2007年から毎年、半数以上がNPBに残っている。NPBのセカンドキャリア担当者は「育成選手契約を結んだり、球団が行う野球教室のスタッフになる人が増えたからでは」と分析した。

 野球解説者と独立リーグは各4人、海外のプロ野球と社会人野球は各2人。NPBを含めた野球関係への進路が7割以上を占める状況は07~09年の3年と変わらなかった。

 企業への就職、自営業への転身は18人だった。