巨人でプレーし、昨季限りで現役を引退した辻内崇伸氏(26)が27日、都内ホテルで日本女子プロ野球リーグ指導者就任の会見を行った。

 所属チームは、昨季リーグを制した「イースト・アストライア」。東日本を拠点とし、昨季リーグの年間女王に輝いた強豪だ。

 会見の席上で辻内氏は「このたび、アストライアのコーチとして就任した辻内です。現役時代はケガに苦しみ、歯がゆい思いをしました。選手として実績のない私に声を掛けていただき、感謝しています。女子プロ野球のことは知っていましたが、生で試合を見たことはなかったです。DVDで一生懸命プレーしている姿に心を打たれました。先日、グラウンドでプレーを見させていただきました。全力でノックを受けている姿が、すごく良かったです。ケガをしない体作り、トレーニングをしっかりとし、投手は130キロのスピードを目指して、頑張っていきます」と抱負を語った。同リーグの初代MVPで、新任の川保麻弥監督(29)をサポートする。

 現役時代、故障に苦しみながらもひたむきにリハビリを重ねてきた姿勢を、女子プロ野球側が高く評価し、指導者としてのオファーを出した。技術指導はもちろん、故障との向き合い方やトレーニングのノウハウ、業界全体の発展への寄与など、多方面で活躍が期待されている。