オリックス平井正史投手(39)が9日、京セラドーム大阪で引退会見を行った。

 「まだ投げられる気持ちはあるが、オリックスでユニホームを脱ぎたかった。21年間の現役生活でいいことも打たれて悔しいこともあった。満足して終えることができた」。涙はなく、晴れ晴れとした表情だった。母校宇和島東の上甲正典監督(享年67歳)、プロ入団時の仰木彬監督(享年70歳)の2人の亡き恩師に感謝の思いを隠さず、「僕の野球人生で絶対に外せない2人。教えを守りながら、やっていきます」と話した。球団からは2軍投手コーチ就任を打診され、本人も快諾。来季からは後進の育成に励む予定だ。