フランス野球ナショナルチームに所属するロバート・ルネ内野手(28)が14日、阪神の秋季練習に参加し、シート打撃で快音を連発した。

 鶴の直球を豪快にとらえ、左中間を割る二塁打をマーク。2打席目も玉置の3球目をミートし、またも左中間にはじき返す二塁打になった。

 フランス代表の4番が真価を発揮した。183センチ、115キロの巨体は迫力十分だ。第1打席の初球を空振りし、思い切りバットを放り投げてしまうハプニングもあったが、持ち前のパワーを発揮した。見守った古屋2軍監督も「打撃がいいね。西武や巨人にいたマルティネスみたいに、うまく打っている」と評価した。

 ドミニカ共和国で生まれたルネは06年から5年間、米大リーグ・ツインズ傘下のマイナーチームでプレー。「いい経験をさせてもらっているよ。野球大国の日本で野球する機会が与えられれば光栄。チャンスがあればやりたい」と意気込んでいた。