1巡目は東都のNO・1スラッガー。広島は10月30日のドラフト会議で亜大・岩本貴裕外野手(4年=広島商)を1巡目指名する方針を固めた。早い段階から岩本と早大・上本博紀内野手(4年=広陵)の2人を1巡目候補としてリストアップしていたが18日、松田オーナーが「バッティングセンスを高く評価している。競合覚悟で岩本でいく」と発言した。

 岩本は04年、広島商の「4番・エース」として同高を16年ぶりの甲子園に導いた。高校通算本塁打は52本。亜大では1年秋から4番を打ち、現在までに東都1部通算で15本。これは歴代4位タイの数字だ。昨春には東都史上初となる1試合3本も記録。同オーナーが「上本もすばらしい選手だが、将来のクリーンアップを打てる選手として岩本を選んだ。左方向に押し込む打撃が出来る。天性のセンス。前田智に匹敵するぐらいのものを感じる」と言うほど入れ込んでいる。

 1カ月ほど前にすでに方針を固めていたというが、この日の強い“決意表明”は他球団のドラフト戦略にも影響を及ぼすことは必至だ。地元出身の新しいスター獲得へ。球団が一丸となって「広島・岩本」の誕生を目指す。