中日が今秋ドラフト指名候補として“ポスト山本昌”の左腕2投手をリストアップしていることが13日、わかった。地元愛知大学野球2部リーグの星城大・林冬樹投手(4年)と横浜高の土屋健二投手(3年)だ。山本昌はチーム最多の11勝を挙げたが来年44歳という年齢もあり、後継者づくりが課題だった。

 林はがっちりした体格から投げ下ろす最速146キロの直球が武器。今春リーグ戦では3勝4敗、防御率1・28をマーク。今秋もエースとして活躍している。中田スカウト部長は「左投手は全体的にみても少ない。良い時を基準にするとレベルの高い投手」と評価。愛知大学野球2部リーグから中日入りした浅尾、山内に続く活躍が期待される。

 土屋は横浜高で1年夏からベンチ入り。球の出どころが見えにくいフォームから切れのある直球を投げる。山本昌に似た投球スタイルと、強い精神面を落合監督も評価しているという。

 1巡目指名は、近大の巽真悟投手(4年=新宮)、岐阜城北高の伊藤準規投手(3年)らから絞り込む予定。また、野手の底上げをはかるため地元中京大中京の井藤真吾外野手(3年)もリストアップした。

 ◆土屋健二(つちや・けんじ)1990年(平成2年)10月4日、静岡県富士市生まれ。小学1年から野球を始めて、富士シニアでは全日本メンバー入り。横浜では2年秋から背番号1。今夏甲子園で準決勝進出。179センチ、73キロ。左投げ左打ち。

 ◆林冬樹(はやし・ふゆき)1986年(昭和61年)10月31日、愛知県名古屋市守山区生まれ。小学1年から軟式の「守山ボーイズ」で野球を始める。星城高では2年夏からベンチ入り。甲子園出場なし。星城大では1年春からベンチ入り。180センチ、81キロ。左投げ左打ち。