横浜からFA宣言している相川亮二捕手(32)のヤクルト入団が11日、決定的となった。海外移籍を最優先に交渉してきたが、12日に終了する米国ラスベガスでのウインターミーティングで獲得意思を示す球団がなかったため。近日中にもヤクルトと本格交渉の席に就き「ヤクルト相川」が誕生することになりそうだ。

 同ミーティングへ出席するメジャー関係者によると「相川の希望する、メジャー契約を結ぶ球団はなさそうだ」と、移籍が厳しい状況であることを明かした。本人はメジャー契約を結べなければ海外移籍を断念する意向を以前から示しており、この結果を受け、現在獲得意思を表明しているヤクルトと本格交渉に入ることになる。

 今季5位に終わったヤクルトは、巻き返しへ向けて球団史上初のFA補強へ本気モード。大木取締役は「ウインターミーティング後にも方向性が見えてくるだろうし、週明けにも交渉できれば」と話した。この日、相川は「現状は変わりません。メジャーから声が掛からなかった場合は、国内球団で話をいただけるところがあれば」と話し、現段階で唯一手を挙げているヤクルトへの入団が決定的となった。