<日本ハム7-6ロッテ>◇12日◇札幌ドーム

 右中間を転々とする白球がフェンスに到達するころ、マウンド付近では笑顔の日本ハム二岡智宏内野手(33)がもみくちゃにされていた。延長12回2死二、三塁、4時間59分の熱戦に終止符を打ったのは、一番最後にグラウンドに登場した代打だった。「打たないと試合が終わるので…。ガッツポーズが出た?

 サヨナラを打ってガッツポーズをしない人もいないでしょ」。巨人時代の06年7月27日広島戦(東京ドーム)以来9度目のサヨナラ打に、自然と表情は緩んだ。

 14打席、安打から遠ざかっていた。「状態は悪くなかったけど、打つべきボールを打てていなかった」。反省点を頭に描き、この日は初球からフルスイング。ロッテ伊藤に内角を直球でグイグイ攻められても腰は引かなかった。カウント2-1から初めて投じられた変化球を右中間へ。「うまく拾えたなという感じ」。経験と技術が生んだ、劇的な決勝打でチームは3連勝。勢いに乗り、14日からソフトバンクとの首位攻防3連戦に挑む。

 [2009年7月13日8時54分

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