先発転向に挑戦している日本ハム林昌範投手(26)が、「いいとこ取り」で総仕上げに入る。7日、早くも今キャンプ5度目となるブルペン入りし、76球の熱投。今後は、ソフトバンクの杉内、和田の同じ先発左腕を参考に、投球フォームを微調整する構想を明かした。

 肉体だけでなく、頭脳も追い込んでいた。練習6日間でたった1日しか休むことなく終えたブルペン投球後、次へ進む段階を明かした。「杉内さんは下半身のリズム、使い方が参考になる。和田さんは打者が見えにくい」。それぞれの特長を盗み、フォーム固めを目指すのが狙いだ。13日の練習試合・阪神戦(宜野座)で今季初の実戦予定と、調整が順調なことから生まれた心のゆとりが、さらなる成功プランを描かせた。

 そのための投資も惜しまない。ビデオカメラを自費で購入し投球フォームを確認する予定。キャンプ終盤かオープン戦の実戦マウンドの姿を、最終確認して修正に役立てるつもり。「100球前後で7回くらいまで抑えられるような投球をしたい」という理想のスタイル確立まで、肉体と頭脳を駆使し新境地へと挑む。【石井克】

 [2010年2月8日9時43分

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