「AKB魂」で日本シリーズの切符を手に入れる。阪神とのクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージを連勝で突破した巨人は20日から、中日とのファイナルステージに挑む。19日、名古屋入りした原辰徳監督(52)は、アイドルグループ「AKB48」の生みの親、秋元康氏(54)の激励を受けた。
決戦の地、名古屋へ向かう新神戸駅のプラットホーム。ベンチに座り報道陣と談笑していた原監督の視線が、約10メートル先の売店で駅弁とお茶を買っていた男性に止まった。ジーンズにチェック柄のシャツ、黒ぶちのサングラス。あの、ダンディーな人は誰!?
「秋元さんに似てるな」と、つぶやいた。目が合い、お互いニッコリ。なんと、秋元さん本人だった。親交ある2人は偶然、同じ新幹線に乗り合わせた。固い握手を交わし、「頑張ってください。ファイナルステージも期待してます」と熱い言葉をもらった。
4時間後。ナゴヤドームでの練習でも、秋元さんとの縁は続いた。ウオーミングアップ中に「I
WANT
YOU~
I
NEED
YOU~」。場内にAKB48のヒット曲「ヘビーローテーション」が流れた。好投手ぞろいの中日先発ローテーションを連想させる?
BGMの中、決戦前最後の練習が始まった。
嫌なデータがある。今季、同球場での中日戦は2勝10敗と圧倒的に分が悪い。しかも、7月から9連敗中。連敗中はチーム打率1割7分4厘、7本塁打で、1試合の平均得点は1・3点しかない。原監督は「データは出ている。打つことが一番の目標だと思う」と冷静に受け止めた。しかし、手応えも感じている。阪神に連勝し、勢いを付けて乗り込んだ。「いいコンディションで明日を迎えられる気がします。なんとか4つ勝つことが大きな目標です」と力強く宣言した。
ファーストステージでは9打数1安打に終わった阿部は、図らずも「AKB」で決意を示した。「当たって砕けろの精神で、ぶつかっていきます」。そう、当たって(A)砕けろ(K)で、ぶつかる(B)のだ。これぞ、3位から日本シリーズを狙う挑戦者魂。秋元さんが生んだ国民的アイドルのように、すべての野球ファンを熱狂させる。舞台は整った。【古川真弥】
[2010年10月20日11時36分
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