14年目を迎える中日井端弘和内野手(35)が「新人キャンプ」を宣言した。8日、ナゴヤ球場でこの時期では異例の速さとなる新年初打ち。2月1日には実戦OKと超速の仕上がりをアピールした。キャンプでは連日居残り練習を行うなど、新人選手のようなハードキャンプを送るプランも披露。ベテランの熱気が寒さを吹き飛ばした。

 気温0度近くまで冷え込んだナゴヤ球場でも井端の熱気は際立っていた。野本とともにランニング、キャッチボールを行うとバットを担いで屋内練習場へ。年が明けてからは初めてとなるティー打撃を行った。1球、1球、確認するようにフルスイング。季節外れの打球音が響き渡った。

 「特に最近は、この時期にボールを打ったことはなかった。でも、今年は(昨年の)年末にはフリー打撃もやっていたくらいだから。2月1日には投手の球が打てると思う」。

 落合監督の構想ではレギュラーは白紙。二塁を奪い返さなければならない今季、熱い思いが行動となった。12月も休まずに体を動かし、今月中には実戦OKの状態にまで仕上げるという。さらに井端の頭の中には早くも開幕までの練習プランが描かれている。

 「キャンプは新人のつもりでやります。レギュラー目指して、がむしゃらにやっていた頃のように。個別練習で自分がやろうと思っていることをすべてやるつもりです」。

 14年目のキャンプでは「新人」になり切る。日々、個別練習を行い、打撃、守備の技術を一から確認する。中盤から入る練習試合にもすべて出場志願する決意。実績も、プライドも置き去りにして、ギラギラしていた新人時代に逆戻りする。「自分が1番、楽しみですよ」。今季の落合竜に入団したのは5人の新人だが、もう1人、35歳のルーキーがキャンプ・インを心待ちにしている。【鈴木忠平】

 [2011年1月9日10時7分

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