<日本ハム3-7楽天>◇5日◇札幌ドーム
佑ちゃん、クライマックスシリーズ(CS)先発絶望的!
日本ハム斎藤佑樹投手(24)が栗山監督から「完封指令」を受けて臨んだ楽天戦で、4回2/3を投げ9安打1被弾、6失点でKOされた。7月29日以来の先発は、CSローテ入りをかけた登板だったが、初回から5安打を浴び3失点と崩れた。チームは残り1試合。斎藤は6月6日を最後に白星がないまま、昨年の6勝を下回る5勝で今季を終えた。
栗山監督の親心が、完全に裏目に出てしまった。7月29日以来、約2カ月ぶりに立った先発マウンドで、斎藤は苦悶(くもん)の表情を浮かべていた。「ショックです。しっかり抑えることができず、悔しいです」。少ない言葉が、表現できないほどの悔しさを表していた。
前日4日、栗山監督から「2安打完封とか見たいよね。それくらいの結果が見たい」と言われた。しかし1回、いきなり3連続長短打を浴びて2点を失い、「完封」も「2安打」もあっさり失敗。この回さらに1点を失い、2回には松井に外角直球を右翼席へ運ばれるなど、3回までに7安打4失点。5回途中に6点目を失ったところで、お役御免となった。
「根本的に力のなさを感じました。開幕のころに出来ていたことが、出来なくなっている。もう1度、レベルアップしないといけない」と、苦しかった99球を振り返った。
3日前に3季ぶりのリーグ優勝が決まり、めぐってきた登板機会。2軍降格当初は、ふてくされていた時期もあった。「もう今年は、1軍に上がれないかもしれない」。覚悟を決めて、真剣に課題と向き合うようになった。9月25日DeNA戦で、イースタン・リーグ5試合目の登板にして初白星。直後に1軍再昇格を果たしたが、8~9月の激しい首位争いの時には戦力となれなかった。今回の登板がポストシーズン出場へ向けて、最後のアピールチャンスだったが、2軍戦同様に立ち上がりから失点するなど、打たれ出すと、止まらない。力不足を再確認するしかなかった。
17日から始まるCSファイナルステージで登板する可能性は、極めて低くなった。栗山監督は「僕からは何も言わないです。みなさんで判断して下さい。ここは感情が入るところではない。冷静に判断します」と話した。6月6日広島戦以降は、8戦連続白星なし、という現実。5勝8敗、防御率3・98という成績は、いずれもルーキーイヤーの昨年を下回る。今は、その現実を受け止めるしかない。【中島宙恵】



