日本ハム栗山英樹監督(51)が、常勝軍団から短期決戦を勝ち抜く術を学ぶ。初采配となるクライマックスシリーズ(CS)対策として、過去のポストシーズンを分析中。かつて西武などで黄金期の礎を築いた故根本陸夫氏から「歴史に答えが隠されている」と教えられた通り、先発投手の順番など傾向と対策を立てる構えだ。7日は札幌ドームでの全体練習で選手の動きをチェック。CSへ向け、指揮官の頭脳がフル回転する。
過去の短期決戦が、栗山監督にとっては“参考書”になる。初采配となるCSへ向けて、着々と準備を進めていた。「今、過去の日本シリーズやプレーオフの先発順とか見ている。どういうやられ方をしているかとか、どういう選手が活躍しているとかね」。1950年から62度の歴史がある日本シリーズや、CS出場チームの戦いぶりを分析。経験値がない穴を、猛勉強で埋めるつもりだ。
歴史をひもとく理由は、球界の大先輩からのアドバイスにあった。70年代後半から90年代にかけて西武やダイエーで監督、チームの最高責任者として辣腕(らつわん)を振るった故根本氏から以前「歴史に答えが隠されている」と教えられた。「参考にはならないかもしれない。でも、知らないより、知っている方がいい。選手は今、練習していて、俺にできることは何か」と考え、勉強漬けの日々を送る。
栗山監督が最も頭を悩ましているのは、先発投手のローテーション。短期決戦ではエースをあえて2戦目で起用する考えや、素直に初戦を任せる方法など、さまざまな手法が取られてきた。CSを勝ち抜く最善策を“過去問”を解きながら熟考している。「(先発順は)俺の中では固まっているけど、確認しないといけないこともある。みんな(コーチ)と相談しながら」と、まだ答えは出ていない。
ただ、予習がすべてではないことも分かっている。「俺、めっちゃ怖いもん。短期決戦って、1つ(のプレー)で、すぐ流れが変わる」。想定外の事態が起こり得ることは承知の上。だからこそ、松下電器(現パナソニック)の創業者、故松下幸之助氏が残した言葉を用いて熱弁した。「『最後は勘ですな』って言ったんでしょ。血へど吐くまで考えているから、最後にポッと出てくるんだと思う」。蓄積した知識をベースに決戦に挑む。【木下大輔】



