西武がDeNAを戦力外になった森本稀哲外野手(32)の獲得調査を進めていることが9日、分かった。今日10日に行われる合同トライアウトに森本は不参加だが、球団側はプロ15年間で積み上げた実績と能力の高さを評価。今季はチームの編成上の理由などもあり、1軍では4試合の出場にとどまったが、2軍では72試合に出場し、打率2割6分6厘、6本塁打を放つなど、健在ぶりをアピール。合同トライアウト後、総合的に精査した上で、オファーを出すことになりそうだ。

 右の巧打者は、補強ポイントの1つだった。12年に平尾、佐藤が引退。今シーズン途中には高山がトレードで阪神に移籍するなど、左打者に比べれば手薄な状況だった。熊代、木村ら伸びしろに期待できる選手はそろうが、1年間フルに活躍した実績はなく、白羽の矢を立てたのが、経験豊富な森本だった。日本ハム時代の07年に全試合出場し、3割をマーク。ベストナイン1度、ゴールデングラブ賞を3度受賞するなど、実績は誰もが認めるところ。抜群のキャラクターの持ち主で、チームの雰囲気にも合致する。新生伊原ライオンズが、補強に動きだす。