DeNAアーロム・バルディリス内野手(32)が“通訳”を兼任する。いわば変則二刀流だ。二塁にグリエル、一塁にロペスが入れば、三塁のバルディリスを含めて外国人が半数を占めてしまう。モスコーソが先発したら過半数だ。

 ピンチの時、大丈夫か?

 中畑監督の答えは「バルさんが通訳できる。野球用語は大丈夫。彼はピンチの時に自分から声をかけることもできる」と、日本人選手との仲介役を期待する。

 バルディリスは来日して8年目。ヒアリングは問題なく、話すことも日常生活なら不安はない。通訳について「そう思ってもらっているなら光栄なこと。言葉がすべてではないが、コミュニケーションが円滑に進むのは大切」と認識している。5人の外国人はベネズエラとキューバで全員がスペイン語のため、意思疎通に支障がない。問題は不振のときだが「去年はケガがあった。開幕に100%に持っていけば結果は違う」と復調に自信を示した。

 17日の打撃練習を見た中畑監督も「今年になって一番良かった。いいスイングに変わりつつある」と評価。バルさんが三塁にいれば、外国人が多くても安心だ。【矢後洋一】