日本ハムが、来季の栗山新監督体制で奮起を期待する余剰戦力にカンフル剤を注入することが判明した。来季21年目のベテラン木田優夫投手(43)、06年新人王の八木智哉投手(28)が年俸半減で来季契約を更改することが26日、分かった。それぞれ年俸は木田は1250万円、八木は2400万円(ともに推定)で野球協約の減額制限(年俸1億円以下は25%)を超える、ともに50%減の大幅ダウンとなる。

 今季不振に終わった主力2投手に再起を促す措置をとった。減額制限を超える場合は選手側の了承が必要なため、既に2投手とも球団側と基本合意。八木は30日予定、木田は日時未定の契約更改交渉の場でサインする運び。八木は今季序盤は先発に定着したが、わずか3試合登板で1勝1敗。木田も移籍1年目の昨季は21試合に先発、中継ぎでフル稼働も、今季は3試合にとどまった。

 日本ハムは貢献度によって年俸のアップ、ダウンの両面で明確な査定をするだけに経験と実績十分の両投手でも例外なく反映された。新チームでも要所に起用の可能性がある木田、八木には発奮材料になりそうだ。