20日に投票がスタートした第6回AKB48選抜総選挙の速報結果が21日、発表されて、前年1位のHKT48指原莉乃(21)が、2位のAKB48渡辺麻友(20)に1万2299票差をつける、ぶっちぎりで首位に立った。前田敦子(22)や大島優子(25)も成し遂げられなかった、史上初の連覇に向けて、最高のスタートを切った。6月7日の東京・味の素スタジアムで開票イベントが行われる。

 本格的な“指原時代”到来を予感させる速報結果だった。昨年の速報から、さらに9066票を積み上げ、最高のロケットスタートを決めた。この日は撮影のため発表の場にはいなかったが、Twitterを更新し「ありがとうございますとさ(し)か言えません、こわいですが、正直かなりうれしいです!

 こわい気持ちもあります不思議な感情です」と興奮で誤字もありながらつづった。

 立候補時から「目標は1位」と公言した。HKT48や、AKB48シングルで通常センターに立つことはほとんどない。「自分の力でセンターになりたいとはそこまで思わない。でもファンの方が押し上げてくださってのセンターは、やっぱりうれしいし立ちたい」と意欲を見せていた。今回、選挙ポスターなど総選挙関連の撮影にすべて「恋するフォーチュンクッキー」の衣装で臨んだのは、感謝の表れだ。

 世間をあっと言わせた昨年の総選挙から1年。色物センターと言われた姿はなく、AKB48グループの顔となった。恋チュンは、150万枚の売り上げだけでなく、ダンス動画が全国に広まりブームとなった。兼任して1年がたった劇場支配人も板についてきた。今年1月から行ったHKT48の九州7県ツアーなどで、各メンバーを積極的に押し出して黒子に徹し、スタッフやファンの信頼をさらに深めた。「メンバー全員がライバル」というが、後輩たちも大きく躍進。「まだ速報ですが、HKT48から15人も入ったことも、とても嬉しいです」と喜んだ。

 過去5回の総選挙では3度、速報1位のメンバーがそのまま1位を獲得している。渡辺らライバルは逆転を狙うが、今年1年でさらに自信を深めた指原。2位に大差をつけるこれ以上ないスタートを切り、連覇が現実味を帯びてきた。【大友陽平】

 ◆第6回AKB48選抜総選挙

 AKB48の37枚目のシングルの選抜メンバー(16位以内)などを決めるファン投票で、20日から投票開始。今年は80位までが発表される。17~32位はアンダーガールズ、33~48位はネクストガールズ、49~64位はフューチャーガールズ、65~80位はアップカミングガールズとして、例年通りならカップリング曲を歌うメンバーに選ばれる。今年は過去最多の296人が立候補した。開票は6月7日、東京・味の素スタジアムで行われる。