NHK「クローズアップ現代」のやらせ疑惑について、出家詐欺のブローカー役に仕立てられたと主張している男性A氏(50)が同局に訂正報道を求めていた問題で、返答期限だった8日、NHK側は依然として「調査中」と回答していたことが分かった。

 この日、A氏の代理人が明かした。

 代理人は10日までを期限に再回答を求め、明確な回答がない場合は放送倫理・番組向上機構(BPO)に苦情を申し立てる方針で、NHK側に申し入れ書を送付する。また、NHK側から「再度のヒアリングの申し入れがあった」とし、今後条件を詰めるという。

 同代理人によると、NHK側は「現在、調査委員会を設置し調査を進めている最中である」「すみやかに現時点での調査状況を中間報告として公表する」「調査が完了し次第、最終的な調査結果を公表する」「上記理由により、現時点での明確な回答は難しい」とし、回答を保留している。

 やらせ疑惑は、昨年5月に全国ネットで放送された「追跡“出家詐欺”~狙われる宗教法人~」。多重債務者が出家し、法名に変えることで、融資をだまし取る手口などを紹介。3月に週刊誌報道でやらせ疑惑が持ち上がり、番組の中で「ブローカー」とされたA氏が後に記者会見。「NHK記者の指導を受けて、演技した」と、やらせに加担させられたとし、訂正報道を求めていた。

 また、収録場所のオフィス占有者もその後会見し、事務所とされた場所は「ブローカーの事務所ではない」と否定している。