健太エスパルスはあきらめない!!

 前節大宮戦で完敗し首位名古屋と勝ち点差8に広げられた清水の長谷川健太監督(44)が、残り12試合での逆転優勝を誓った。昨季は現時点と同じ22節終了時点で首位に勝ち点差11あったが、そこからの6戦を4勝2分けの快進撃で28節終了時点で一時首位に浮上。「12試合で勝ち点差8は、どうしようもない差ではない」と、射程圏内であることを強調した。

 前だけを見て突き進む。80メートル走を快走する清水イレブンを長谷川監督は穏やかな表情で見つめた。時折、選手たちに「さあ、行こうぜ!」と声を張り上げ鼓舞。約1時間半のフィジカルトレーニングで、次節浦和戦(18日=埼玉)に向けた調整をスタートした。

 前節の大宮戦で0-3の完敗を喫し首位名古屋との勝ち点差が8に広がったが、指揮官に悲愴(ひそう)感はなかった。「終わったことよりも、残りの12試合に向けて、どうアプローチするか。昨季は残り12試合の時点で5位で勝ち点36だった。そこから1回は逆転して首位に立っている。名古屋は初めての経験だし、すんなりはいかない」。昨季の実績を強調するのと同時に、現在首位に立っている名古屋の弱点を分析し、十分に優勝のチャンスが残っていると力説した。

 久しぶりに試合間隔が空き、再び猛チャージをかけるための準備も開始した。「夏は練習をセーブしてきたけど、ここからは試合間隔が1週間空くので、もう1度、筋肉に刺激を与えていく」と、この日はサーキットトレーニングの後に、80メートル走×10本をみっちり走りこんだ。

 残り12試合は名古屋、C大阪、鹿島と上位勢との直接対決を残しているのも、追いかける立場には好材料だ。「少しでも差を詰めて上位のチームにプレッシャーをかけられるかどうか」と、逆転優勝へのイメージも膨らませた。「もう、ここからは言い訳はできない」。それは浦和戦の絶対勝利を意味している。【為田聡史】