日本女子サッカーリーグは13日、福島第1原発事故の影響で休部した、なでしこリーグの東京電力マリーゼの移管先が、J1仙台となることを発表した。この日、JFAハウスで行われた同リーグ理事会で承認されたため、今後細部の交渉を開始する。

 仙台の白幡洋一社長(67)は「チーム名は可能ならマリーゼの名前を入れたい」と希望。フランスリーグ・モンペリエに移籍したDF鮫島に対し「いいよねえ。(地元の)常盤木学園出身だしね」。一昨年まで所属していたFW丸山(現千葉)も含め、かつて所属したなでしこジャパンのメンバーに早くもラブコールを送った。

 本拠地は宮城県サッカー場が濃厚。「グラウンドだけではなくクラブハウスも新しくつくらないと」と、環境整備も約束した。「同じ被災地ということで手を挙げた。我々なら福島でも試合ができる」。マリーゼが本拠とした福島県内での試合開催も検討する。

 東京電力は、練習環境の完備や、地域密着の姿勢、同社を退社後の就職先の協力が得られることなどを理由に、複数の候補から仙台移管を決断した。今季開幕前に所属していた選手は26人。完全移籍した4人に加え、9人はすでにレンタル移籍。同社によると、残留した13人を含めた全選手に現状報告をしているという。何人かの選手は復帰してプレーする意向も示している。年明けから始動予定。来季はチャレンジリーグ(2部相当)からのスタートとなる。

 ◆なでしこリーグへの昇格

 チャレンジリーグ(2部相当)EASTに参戦する仙台は、地区優勝後にWESTとの入れ替え戦出場決定戦で勝利すれば、なでしこリーグ最下位との入れ替え戦に出場。ホームアンドアウェー方式で行われる戦いに勝利すれば昇格が決定。早ければ2013年シーズンから、なでしこリーグに復帰できる可能性がある。