マンチェスターUとイングランド代表でDFとして活躍し、現在は代表のコーチを務めているガリー・ネビル氏(39)が、ツイッターに1本のギターの写真をアップして話題を呼んでいる。

 これはネビル氏所蔵のギターで、大ファンだというロックバンド「オアシス(すでに解散)」のギタリスト、ノエル・ギャラガー(47)に、サインを書き込んでもらおうとお願いしたもの。たしかにサインが記されて送り返されてきたのだが、ノエルが大のマンチェスターCファンということで、期待していたものとはちょっと様子が違ったようだ。

 ギターの裏側にびっしりと書き込まれていたメッセージとは…「Dear Gary,How many caps have you got for England!! How many have you deserved?? I’ll tell you... F****** NONE!! Lots of love, Noel Gallagher x M.C.F.C.」

 翻訳すると「親愛なるガリーへ。君はイングランドのために何試合プレーした? そのうち何試合で代表にふさわしかったか? 教えてやろう。くそったれ、ゼロだ。たくさんの愛を込めて。ノエル・ギャラガーとマンチェスターCより」となる。さらに表側には「M.C.F.C(マンチェスター・シティFC)」の文字が、ネビル氏をおちょくるように踊っていた…

 問題のギターはずいぶん前にネビル氏の手元に届いていたようだが、2人は今月2日のマンチェスター・ダービー直前に、ネビル氏が解説者を務める英スカイスポーツの特番で対面。ネビル氏は、このタイミングでの「公開」を決断したようだ。

 「他人の財産に対する犯罪行為」という説明文とともにギターの写真をアップしたネビル氏だったが、特番ではノエルと和やかに対談。「どちらの勝利を予想するか」と聞かれたノエルも「現時点では、どちらのチームにも、確実に勝てるというものはないと思う」と殊勝に答えていた(結果はマンCが1-0でマンUに勝利)。

 ノエルには、実の弟でオアシスのボーカルだったリアム・ギャラガーと大げんかをし、バンドを解散させた前科がある。それだけにネビル氏とも一触即発かと思われた。だがテレビでは、2人の間に個人的な遺恨は残っていない雰囲気だった。ハラハラしながら見ていた双方のファンも、ホッとひと安心といったところだろうか。