国際サッカー連盟(FIFA)のブラッター会長に90日間の暫定活動停止処分が科されると7日、英BBC放送(電子版)など複数のメディアが報じた。8日にFIFA倫理委員会裁定部門トップのエッカート氏が最終決定する見込みとしている。

 ブラッター会長は横領や背任の疑いでスイスの検察当局から事情聴取された。BBCによると倫理委が5日から会合を開き、活動停止処分を提案した。ブラッター会長に近い関係者によると、同会長が倫理委の提案内容を聞いた際には落ち着いた様子だったという。

 一方、同会長の弁護士は「会長には倫理委のいかなる決定事項も伝えられていない。倫理委には法的決定を下す前に、会長の話を聞き、徹底的に証拠を精査してもらいたい」との声明を出した。

 ブラッター会長が活動停止になると、ハヤトウ副会長(カメルーン)が暫定会長となる。来年2月の会長選の立候補は26日に締め切られる。