<陸上:日本選手権兼アジア大会代表選考会>◇最終日◇8日◇福島市とうほう・みんなのスタジアム◇男子やり投げほか

 持ち記録から世界レベルの激戦が予想された男子やり投げは、4月の織田記念国際で85メートル48の今季世界2位、日本歴代3位を出した新井涼平(22=スズキ浜松AC)が、81メートル97で初優勝した。

 ただ1人の80メートルスローを2本、出して「もちろんうれしい。村上さん(幸史、34=スズキ浜松AC)やディーン(元気、22=ミズノ)にやっと勝てて(表彰台の)一番上に立てた」と喜んだ。アジア大会派遣標準記録Aを出しており、優勝したことで同代表も決まった。

 やはり同大会Aを持ち、6位(73メートル91)の村上も、同代表は確実。「いろいろと悩まされることもあり、相当厳しかった」と激しい降雨で、故障を抱えての競技に、表情は険しかった。