レジェンドが鉄人スケジュールで復調のきっかけをつかむ。ノルディックスキー・ジャンプW杯日本代表の葛西紀明(44=土屋ホーム)が8日、欧州で年末年始にかけて行われたジャンプ週間を兼ねたW杯参戦から、羽田空港着の航空機で帰国した。

 超弾丸帰国だ。9日のHBC杯に出場し、12日にはW杯参戦のため欧州へ向けて出国する。欧州と札幌の東京経由での往復は約2万キロ。1週間で地球半週分に相当する距離を移動となる。疲労、時差など負担は大きいが、葛西は「国内の試合を盛り上げたい気持ちが強い。マイナーな競技なので、オリンピックの時だけでなく、全国放送がある時に、みんなに広めたい」と頼もしかった。

 これまでW杯個人通算513試合出場。前人未到の境地に達しているが「600試合に向けて、いい稼ぎができる。よしよしよし」と、おちゃめに笑い飛ばし「楽しみながら、記録も狙える」。過酷な日程をやりがいに変えて、楽しんでいるようだった。

 今季はW杯個人11戦で、総合25位と苦戦。浮力を重視した新スーツが合わないなど道具面でも苦労した。ただ、ここ2戦は10、14位と復調の気配が漂う。「後半2戦はかみ合ってきた。(ジャンプの)タイミングがあったら、このぐらいの成績なのかなと期待感を持って、帰ってきた」。このまま試合勘を落とさず、W杯の後半戦の反攻へつなげたい。