オービックが28-2でIBMに完勝し、2年連続7度目の東日本社会人王座に就いた。MVPは、オービックの新QBスカイラー・ハワード(24=米ウエストバージニア大)が獲得した。

【第1クオーター】

 IBMのレシーブで試合開始。WR栗原のリターンで自陣22ヤード地点からの攻撃となったIBMは、QB政本から栗原へのパスなどでファーストダウンを連続で獲得した。反則で5ヤード下がるも、政本は自身のランなどでファーストダウンを更新。さらに栗原へのパスで敵陣40ヤードまで進むが、得点には至らなかった。

 代わったオービックの攻撃は自陣41ヤードから。QBハワードがWR西村へのパスなどで敵陣40ヤードまで進んだ。さらにRB望月のランで5ヤード進むと、ハワードが22ヤード走り、ゴールまで13ヤードに迫った。さらに、ハワードが走るとIBMがたまらずフェイスマスクの反則。ボールは敵陣2ヤードに置かれた。そして、ハワードがランで1ヤードまで迫ると、最後は8分54秒、望月が先制TDランを決めた(PATキックも成功)。

 IBMは栗原が自陣47ヤードまでビッグリターン。そして、RB伊藤隆のランでファーストダウンを獲得した。さらに政本のパスなどで敵陣30ヤードまで進んだ。ここで、フォースダウン1となったIBMは1回目のタイムアウト。しかし、その後のパス攻撃は不成功に終わり、攻撃権はオービックに移った。

 自陣30ヤードからオービックは、左に展開したハワードが不正なフォワードパス。5ヤード罰退したところで第1Qが終了した。

【第2クオーター】

 自陣25ヤードからオービックはQBハワードからWR木下へのパスで前進するも、ファーストダウンは獲得できない。

 IBMの自陣23ヤードからの攻撃に代わると、QB政本からRB伊藤隆へのパスでファーストダウンを獲得した。そして、WR鈴木のランでファーストダウンを更新した。自陣47ヤードでIBMは今季からヘッドコーチも兼ねるQBクラフトが登場。しかし、オービックDLビーティーJrにサックされてしまう。

 オービックの自陣42ヤードから攻撃に代わると、ハワードからWR池井への23ヤードのロングパスが決まり、敵陣26ヤードまで前進した。ここでフォルススタートの反則があったが、6分ちょうどにオービックはハワードからWR木下への30ヤードTDパスが決まり、14-0とリードを広げた。

 反撃したいIBMの攻撃は自陣39ヤードから。QBクラフトがパス攻撃を見せるが、オービックのDBブロンソンにカットされてしまう。

 代わったオービックの攻撃は自陣7ヤードから。するとIBMは7分4秒、DLトゥアウがハワードにタックルし、セーフティーの2点を獲得した。

 IBMはさらに自陣30ヤードからの攻撃で、QBクラフトがWR梶川へ23ヤードのロングパス。50ヤードまで進んだ。しかし、その後のパスはオービックDB砂川にインターセプトされてしまう。

 自陣43ヤードで攻撃権を得たオービックはハワードがIBMのDB中谷にインターセプトを返されたかに見えたが、IBMの反則で事なきを得た。すると、敵陣44ヤードまで進んでファーストダウンを獲得。さらにRB李が、鮮やかなステップで走り敵陣30ヤードまで進んだ。そして、敵陣25ヤードからTDパスを狙うも不成功。しかし、ここでIBMはDLトゥアウがパーソナルファウルを犯し、ボールは12ヤード地点に置かれた。ところが、そこから走ったハワードがボールをファンブル。それをIBMのDB中谷が押さえて、攻守交代となった。しかし、残りは26秒。IBMは自陣11ヤードから攻撃したが、得点を挙げることはできず、ここで前半が終了した。

【第3クオーター】

 ハーフタイムの後、オービックのレシーブで試合再開。タッチバックで自陣25ヤード地点からの攻撃権を得たオービックはRB原のラン、QBハワードからTE安東へのパスでファーストダウンを獲得した。さらにRB望月が走り、ファーストダウンを更新。ここでハワードがWR西村へのTDパスを狙うが、不成功に終わった。しかし、RB李、ハワードの連続ランでファーストダウンを3連続更新。敵陣13ヤードまで迫った。李の中央突破は止められたが、4分47秒、ハワードからTEハフへの10ヤードTDパスが決まり、オービックが21-2とリードを広げた。

 なんとか得点したいIBMは、自陣22ヤードからの攻撃。QBクラフトは連続パス攻撃を見せるが、ファーストダウンは獲得できない。

 50ヤードからの攻撃となったオービックは、RB李のラン、QB菅原からWR前田へのパスで敵陣35ヤードまで進んだ。しかし。ここでオービックはホールディングの反則。10ヤード下がると、さらに、菅原がIBMのDB中谷にサックされてしまう。しかし、粘るオービックは菅原がハフへの31ヤードパスでファーストダウンを獲得。敵陣13ヤードまで進んだ。そして、最後は10分25秒、李が9ヤードのTDラン。キックも決まり、得点は28-2と、オービックが26点のリードを奪った。

 ここで、IBMのWR上広のキックオフリターンTDが決まったかに見えたが、反則で自陣31ヤードからの攻撃に代わった。その後、IBMはファーストダウンを獲得、さらにQB政本が敵陣48ヤードまで走ったところで、第3Qが終了した。

【第4クオーター】

 IBMはQB政本がキープランでファーストダウンを獲得。敵陣43ヤードまで進んだ。しかし、代わったQBクラフトがTDパスを狙うも不成功。続くパス攻撃もレシーバーがはじいてしまう。ここで、IBMは後半1回目のタイムアウト。第4ダウンギャンブルを狙うが、クラフトがオービックDL高橋にサックされてしまう。

 対するオービックは、敵陣46ヤードまで進んでファーストダウンを獲得。さらにRB李の9ヤードのラン、RB望月の第4ダウンからの2ヤードランでファーストダウンを獲得した。すると、敵陣35ヤードから、また李がランプレーを見せ、時計を進める。ここでQB菅原からWR水野へのTDパスは不成功。その後のFGトライの際、オービックは、DLビーティーJrが2度のスポーツマンらしからぬ反則を犯し、退場。FGの成功も取り消されてしまう。

 残り試合時間は6分27秒、IBMは自陣29ヤードからの攻撃となり、クラフトがパスでファーストダウンを獲得した。さらに敵陣23ヤードでファーストダウンを獲得したが、その後5ヤードロス。しかし、パスで敵陣6ヤードに迫った。その後、12ヤードロスしたが、オービックの反則でファーストダウンを獲得。そして、敵陣9ヤードからIBMはクラフトがTDパスを狙うが、これをオービックLB中西がインターセプト。万事休すとなった。

 余裕のオービックはQB荒木が試合を最後にコントロール。RB地村、李のランなどで時計を進め、勝利を飾った。IBMはオフェンスでの得点なしという結果にガックリ、主将の中谷が秋リーグでのリベンジについて、応援席に向けて声を絞り出すしかなかった。

 ◆オービック古庄ヘッドコーチ 選手たちは、自分たちがどこまで出せるか、良いチャレンジをしていた。オフェンスの持ち味は出せたが、前半14点で終わっているところがちょっと(物足りない)。ディフェンスはしっかり完封してくれたが、用意してきて出せなかったものがあった。それが今後の課題だと思う。IBMにはけが人も多く、今日の結果は秋(リーグ)の参考にはならない。だから、自分たちのやることに自信を持てるようにしていきたい。(MVPの)スカイラー(ハワード)の今日のデキは60~70点。もっとできると思っている。