<飛び込み国際大会派遣選手選考会>◇最終日◇8日◇東京・辰巳国際水泳場

 昨夏の日本選手権板飛び込みで史上最年少優勝した板橋美波(15=JSS宝塚)が世界選手権(7月、ロシア)代表に内定した。女子3メートル板飛び込みは309・80点で、1位渋沢小哉芳(30)には1・25点届かなかったものの、7日の高飛び込みに続く2位で、代表の座を手中に収めた。なお世界選手権代表は10日の日本水泳連盟常務理事会で決まる。

 スケート選手のように盛り上がる太ももと、臀部(でんぶ)の筋肉が、高速回転を生み出す。15歳の板橋は3本目を回転のしすぎで失敗したものの、集中力は切らさない。4本目を成功させると、5本目「前宙返り3回半えび型」を完璧に決め、この日最高の71・3点をたたき出し、世界選手権代表を確実にした。1位には1・25点及ばず涙を流したが「悔し涙とうれし涙です」と収穫を得た。

 両親はともに日体大時代に柔道部に所属。52キロ級で全日本学生選手権に出場した実績を持つ母美智子さん(44)の「細マッチョ」の体形を受け継ぐ。現在の体脂肪率は女性では驚異の11%。馬淵崇英コーチは「世界でも体なら世界一。バネ、筋肉、スピードは男以上。いくらトレーニングしても遺伝には勝てない」と話すほどの鋼のボディーを武器にしている。

 プールを離れると、嵐・櫻井翔ファンの普通の中学生。厳しい練習後、録画した嵐の番組を見ることが、数少ない息抜きになる。7月の世界選手権で12位以内に入れば、来年のリオデジャネイロ五輪代表が内定。高飛び込みでは世界で1人しかできない技を2つ持つ。7日の高飛び込みを制した16歳の佐々木那奈とともに、10代コンビが世界に挑む。【田口潤】

 ◆板橋美波(いたはし・みなみ)2000年(平12)1月28日、兵庫・宝塚市生まれ。宝塚小1年の時にJSS宝塚で競泳を始め、3年の時に飛び込みに転向。御殿山中2年の日本選手権高飛び込みで3位、同3年の昨年8月の全国中学大会では高と板の2冠を獲得。同9月の日本選手権では板で、最年少14歳で優勝した。家族は元柔道選手の父秀彦さん(45)母美智子さん(44)と兄。